好評のチャイナホリックMUさんの『中国に学べ!』シリーズです。今回は中国四千年の歴史の中でも馴染み深い中華料理についてです。
『食は中国にあり!』 では、どうぞ(^^)/
上海蟹のシーズンですね~
10月に入り秋風が感じられるようになると、いよいよ中国では上海蟹のシーズンです。
上海蟹(英名 Shanghai hairy crab)は、中国では「大閘蟹」」(ダージャーシエ dàzháxiè)と呼ばれ、
シーズンの10月に入ると街のそこかしこのレストランで食べることが出来ます。
入り口や窓などにこの「大閘蟹」いう字がデカデカと書かれているのですぐにわかります。
名前のとおり、上海近郊の江蘇省蘇州市陽澄湖がもっとも有名な産地ですが、近年は随分いろいろな場所で養殖されているので、北京など他の都市でも食べることが出来ます。
上海蟹の食べ方はいろいろありますが、やはり一番は「蒸し蟹」でしょう。小ぶりながら、甲羅の中には大変濃厚な蟹味噌がたくさんあり、食通垂涎の味です。一般には鎮江産などの中国酢に付けて食べますが、そのまま頂いても美味しく頂けます。
最後に生姜を加えたお茶が出される店もあります。これは、中国医学の考え方では、蟹は体を冷やす性質の食べ物であり、体を温める作用のある生姜や酢で、バランスをとる為だそうです。
もちろん、飲み物の方もビールなど冷たいものは避けて紹興酒などを頂きます。上海には専門店もあるので、この他にも様々な調理法でおいしく頂くことが出来ます。
また、上海蟹入り包子(肉まん)というお手軽なもの街中で食べることが出来ます。
蟹好きにはたまらない季節です。
次回に続く・・・by チャイナホリックMU