ずいぶんと長い夏休みをとってしまいました(^^;>
投稿もすっかりご無沙汰になっていました(汗)
っで!今日は新人の登場です!!非常に学識が豊かな
『零式さん』です。では、張り切ってどうぞ!
先日、『<手掌多汗症>手術後、別の部位から異常発汗 病院提訴』という記事が新聞に掲載されました。
汗の分泌は自律神経の一種である交感神経が制御しています。この手術は『胸腔鏡下胸部交感神経切除術」(ETS)といい、腕の交感神経をレーザーで焼き切ってしまうものです。
緊張すると掌に汗をかくのは人間の自然な生理現象ですが、中には交感神経の作用が強すぎて掌から滴るほど汗をかく人がいて、そんな人たちにこの手術は朗報でした。
ところがこの手術を行うとほとんどの人で、体のほかの部分(この手術の場合は胸、背中、下半身)に異様に汗をかく「代償性発汗」という現象が起こってしまいます。汗は体温を下げるという重要な作用がありますが、この作用を止めてしまったために他の場所でそれを補おうとして他の場所で汗をかくようになってしまうようです。
人間の体のしくみは驚くほど合理的に、かつ繊細にできています。それを無理やりいじるとロクなことにならないわけですね。でも掌や顔に汗をかきやすくて困っている人がいるのも事実です。
鍼灸科の学生さんの中にもきゅう実技のときに手の汗でもぐさがボロボロになって困っている人も多いでしょう。ところが、人間の体のしくみを利用して、汗の分泌を止める方法があるのをご存知ですか?方法は実に簡単、特別な道具も必要ありません。
それについてはまた次回(次回があるのか?)。
文責:零式