先日、我が兵庫鍼灸専門学校の近くで見つけたんです。
そう!その名も『ヘクソカズラ』!!
って、何?
ヘクソカズラとは、アカネ科ヘクソカズラ属の植物で、別名『やいとばな』とよばれる日本や東アジアに生息する蔓性の多年草だそうです。
画像のように花びらが白くて、中心が紅紫色のため、お灸を据えた跡のようだという説と、花を逆さまにして立てた姿が据えたお灸そのものに似ているからという説があって、別名『やいとばな(灸花)』とよばれます。
見た目は本当に小さく可愛らしい花なのですが、ヘクソカズラですよ!ヘクソカズラ!
へ・ク・ソ・カ・ズ・ラ!
なんという不名誉な名前がつけられたんでしょう!この花の葉っぱをもむと強い悪臭を放つことが原因らしいのですが、虫もこの臭いを嫌って食べないといいます(^^;
しかし、かの万葉集にも和歌が詠まれていたり、本草綱目啓蒙(1805年)に『牛皮凍』や『女青』、『鶏屎藤』という名前で生薬として記載されていたり、もう一つの別名に『さおとめばな』なんてのもあって、やはり鍼灸師としては『やいとばな』なんて名前がついてるからには、もう少しいい扱いを受けても良いのではないのかと思ったりもします(^^)
でも英語でも『Skunk vine(スカンク蔓)』と呼ばれるあたり、やっぱり、ヘクソカズラはヘクソカズラなんだ~と、妙に感心してしまった今日この頃でした。